ねこのてぶろぐ

青森県在住。HP制作など自営業。2児の母。読者さまの良い暇つぶしになれれば本望。

大間のマグロが食べられる気軽な宿坊体験でマインドフルネス!(青森県大間町普賢院)

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こんにちは。
ねこのてぶろぐです。

本州最北端は青森県大間町。本マグロで超有名なこの町に、宿坊体験ができる普賢院(ふげんいん)というお寺があります。
この普賢院の宿坊は、1日1組限定。

40代女子ともなると、「ハワイ」とか「グアム」などというきらびやかなワードにはあまり反応しないのですが『宿坊』というどこか厳かなワードにビンビンに反応してしまいまして、紅葉も始まる10月、1泊で宿坊体験をしてきました。

宿坊とは

宿坊、宿房(しゅくぼう)は、主に仏教寺院や神社などで僧侶や氏子、講、参拝者のために作られた宿泊施設である。僧侶専用の施設は僧房ともいう。もともとは僧侶が宿泊する施設であったが、平安時代の寺社参詣の普及により、貴族や武士、更には一般の参詣者も宿泊させるようになり、運営者も僧侶から寺院周辺の半僧半俗の経営者(御師)に移っていった。現在では一般観光客も積極的に受け入れる施設も増加し、それに伴い設備やサービスの拡充の傾向が見られ、高野山福智院のように天然温泉を引いた露天風呂を併設する寺院もある。
ウィキペディア(Wikipedia)より


なるほど、もともとはお坊さん専用の宿泊施設だったのが、参拝しにくる一般の人にも広がったシステムだったんですね。交通手段が発達していない時代には、時間をかけて歩いて遠方から参拝する人もいたでしょうから、宿泊施設が無いと困ってしまったことでしょう。

そんな感じの宿坊ですが、私は特に信心も無いし、ただただ『宿坊』という未知なるキーワードに引かれてかなり気軽な感じで訪れました。



いざ、宿坊体験へ!


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海岸沿いからちょっと山の手に入って上がっていくと現れましたのがこちらの門。
道路を挟んで向かい側が広い駐車場になっているので、そちらに車を泊めていざ中へ!
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中へ入ると、とてもキレイに整備された広い庭が広がっています。たくさんの木々の紅葉がはじまっていました。ところどころに、野鳥やリスへの餌が置かれており、一目見ただけで自然の中に位置するお寺で、たくさんの動物が遊びに来るような環境なんだなぁとわかります。

f:id:neconoteblog:20191025202028j:plainあとでご住職に聞いたら、サルも群れで来ることがあるそうです。
(サル!見たい!と思いましたが残念ながら私は見れなかった)


まずはチェックイン

チェックインといっても、食堂に座っていろいろとお話しながらのチェックイン。名前などを記入します。
そして、その際にでるウエルカムドリンク(という表現が正しいかはわからない)が梅湯(ばいとう)。

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箸が梅持ってる!!!
初めて見るし、初めて聞く!なんだこれ!?
と思っていたらご住職がこの未知なる飲み物について説明してくれました。

蜂蜜の入った白湯が入っているので、梅干しを合わせながら飲む感じです。で、ここに入っている蜂蜜も、梅干しも、お寺の自家製。

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とても美味しい。もう、この宿坊体験のスタートラインに立っただけでも煩悩が2~3個どっか行っちゃった気持ちになります。ありがたくいただきました。

この梅湯をいただきながら、一泊二日の宿坊体験の過ごし方を相談します。

私たちは坐禅も写経も初体験ということなので、軽め(!?)のメニューにしてもらいました。もしあなたが「私はガッツリやりたいんだ!」ということであれば、2時間でも3時間でもやらせてくれると思いますが私たちはご住職曰く「カジュアルな感じ(笑)」なので一通りの体験を軽めにということでスケジュールを組んでみました。
お客さんによっては住職が本堂に来るよりも早く座禅を始めてた!みたいな本格的な方もいらっしゃるそうですが、私たちのようなカジュアルな感じでも、全然OK!
とにかくご住職が話しやすくて気さくなので、初体験でも何も心配ありません。

 

私たちの宿坊体験メニューの流れ

●チェックイン

●お部屋に荷物を置いてちょっと休憩

●坐禅(軽めメニューで説明+座禅で約1時間)

●お勤め(供養)

●入浴(ちょっと山を下ったところにある天然温泉にて。無料チケットもらえます)

●夕食(私たちは7時からにしてもらいました)

●就寝

●起床

●坐禅(6時半から軽めメニューなので15分くらい)

●朝のお勤め(祈祷)

●朝食

●写経体験(約1時間)

下山

ざっくりこんな感じで組み立ててもらいました。


宿泊のお部屋へ!

チェックインを済ませたら、お部屋へ案内してもらいます。
庭を奥の方に歩いていくと宿泊棟があるのですが、ディズニーランドやユニバーサルスタジオって入り口から施設まで少し歩くじゃないですか。そんな感じ。
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日常の世界からお寺の世界にゆっくりと入っていくような感覚で、自然豊かできれいなお庭を奥へ歩いていくと右手に現れるのが、大きなサンルームが特徴的な宿泊棟『佛光庵』。

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本当にここはお寺ですか?どこかのリゾートではないのですか?
と疑いたくなるほど素敵な空間。2泊3泊して、ただただここから庭を眺めていたい…そんな風に思ってしまうくらいに落ち着くサンルームを1日1組だけというとても贅沢な環境で独り占めできます!

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サンルームから見えるお庭。外からは野鳥たちのさえずる声。至福の時間がゆっくりと過ぎていくような感覚。

お部屋の中もとってもきれいで、ベッドはふっかふか。

f:id:neconoteblog:20191028210227j:plain部屋にベッドは2台。私たちは3人で宿泊したのですが、敷布団で対応してくれますので快適に過ごすことができました!

一通りお部屋の物色を終了したらいよいよ、宿坊の宿坊たる体験の時間です!

人生初坐禅

最初のメニューは「坐禅」です!
胡坐をかいてグラグラしてきたら肩をパーンとやられるアレです。痛そうです。

そもそも坐禅自体にどんな意味があるのかすら不明な状態での参加でしたが、座禅の姿勢のとり方から、どのような状態に自分をもっていけばいいのかなど、詳しく説明がありました。

坐禅をしている最中に、
「あ、外で鳥が鳴いているな」とかを感じることはOK。
ただ、頭の中でいろいろ考えたりすることはNG。
そして、目を閉じるのはNG。
ご住職は頭の中から「執着を捨てる」という表現をされていて、「おお!なるほど!坐禅っぽい!」となぜか妙に納得。

坐禅の単位は「炷(ちゅう)」というそうで、1炷は、線香1本が燃え尽きる時間を表します。1回の坐禅では1炷、つまり線香が1本燃え尽きるまでが坐禅1回の時間となります。
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よーし、線香1本が燃え尽きる前に執着を捨てればいいんだな!

と坐禅を始めてみるも、いかに頭の中をフリーな状態に持っていくことが難しいかを体験することになります。本当に難しい。

特に私の場合には、道中に車の中で聴いていた中森明菜の名曲「ミ・アモーレ」のサビ部分が脳内ループするという緊急事態に陥っておりました。迷い迷わされてカーニバル状態です。

↓これですね↓


そしてさらに追い打ちをかけるのが慣れない坐禅での足の痺れ!!うおおおおおお足が…足首がもげる!!
と思っていると右肩にパーン!とあの棒が。(ちなみにあの棒は警策(きょうさく、けいさく)という名前があるらしい)

痛いモノなのかと思っていたのですが、痛いというよりはさっぱりする感覚。一度警策でパーンとやられるとあら不思議、
「お願い!早く次もやりにきて!!私を叩いてぇぇぇ!!
とむしろ棒で叩かれることをリクエストしている自分に気づいて、ああ全然執着を捨てていない!今この瞬間私は棒で叩かれることに対しての執着が生まれている!!!などと考えてまた迷い迷わされてカーニバルになったりと、初めての坐禅では足を組んでいる最中ずっと頭の中が忙しくいろんなことを考えていました。普段でさえそんなに考えないのに。坐禅、難しい。奥が深い。


坐禅が終わると、お勤めが始まります。
事前に「誰か供養したい人はいますか?」と聞かれていたので名前をお知らせしており、供養も合わせてしてくれたのだと思います。

こちらのお寺は曹洞宗。お経自体は何を言っているのか私にはさっぱりわかりませんが、不思議と聞いていると落ち着いて心が穏やかになります。

こんな感じで最初の坐禅体験は終了しました。

夕食(大間で、大間のマグロが食べれる!)

浴場はないのですが、普賢院から車で2~3分の場所に大きな温泉があります。ちょっと塩味のあるさらりとした良いお湯でした。

お風呂が終わると楽しみにしていたお寺での夕食です!

宿泊する前から、こちらの宿坊では「大間のマグロが食べれる」ということを知っていましたので、大間のマグロを大間のお寺で食べる、こんなスペシャルなグルメ体験ができるなんて!!!と大変楽しみにしていました。

食堂に行くと、お料理が並んでおります!

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檀家さんに大間のマグロ漁師さんがいらっしゃるそうで、マグロはそちらから仕入れているそう。

お料理はご住職のお母さまのお手製。
この宿坊を始めるにあたり、ご住職は経営の勉強を、お母さまはお料理の勉強を、2年間されたそうです。このあたりのお話も詳しく書きたいところなのですが、これはご住職から直接聞いた方が面白いし勉強にもなると思いますので大間に行って直接聞いてみてください(笑)

この日のマグロは100kg超えの大物、かつ、生マグロと教えていただいていたので食べるのにも若干緊張しましたが「これが大間で食べる大間の生マグロか!」と感動。特に赤身の美味しさは格別でした。

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大間のマグロ3種盛り(赤身・中とろ・大とろ)

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品数豊富、新鮮な海の幸をたっぷりと楽しめる夕食
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さすが下北半島。新鮮な海の幸をふんだんに使ったとっても豪華な夕食です。ビックリ。そのほかのどのお料理も、とても美味しいかったです。ちなみに、お酒も飲むことができます。たぶん、ご住職もお酒が飲める口だと思いますので誘ったら一緒に飲んでくれると思います(笑)

「翌日は朝6時半にお堂に集合でお願いします!」と念を押されつつ、お腹も、心も満たされ、この日は就寝。

人生2回目の坐禅(早朝)

翌朝、約束通り6時半にお堂に。
朝のお寺の空気は寒さのせいもあるかもしれませんが、とても澄んでいて、キリリと引き締まったような緊張感。

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お堂に入り、待っていたご住職に促されすぐに坐禅をスタートしました。

昨日教えてもらったとおりに足を組み、頭の中を空っぽにするように一点を見つめて姿勢を正します。

結果的には15分間くらいの短い坐禅だったのですが、一体どのくらいの時間足を組んでいたのか時間の感覚が少しわからなくなるくらいに頭の中がクリアになっていたようで終わりの鐘が鳴ってもよくわからないような感じになりました。これが坐禅なのか・・・?と、ほんの少しだけ、坐禅の一端を感じることができたような気がしました。(気のせいかもしれないけど)

そのことをご住職に言ったら、お寺の「夜」と「朝」は普段接することができないから、その独特の空気感を味わえるのは宿坊の良いところの一つだと思う、ということでした。

納得!

坐禅の後には朝のおつとめ。

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太鼓の音が朝の体に響いて、これまたなぜか心地よい。


お寺での朝食

朝は精進料理です。ごはんはおかゆにしてもらいました。

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茄子の揚げびたしや、自家製のごま豆腐、ほうれん草のお浸しやお漬物など、お野菜を中心としたシンプルなメニュー!
精進料理って薄味なのかな?と思っていたのですが、修行中のお坊さんは塩分をとらなければならないということで意外としっかりとした味付けで、これまたとっても美味しい!!
デザートに・・・ということで栗の甘露煮(もちろんこれも自家製!)が添えてあったのですが、これがもう絶品でした。

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100個食べたい。

 

人生初写経

朝食を終えると、写経です。
個人的には坐禅よりも楽しみにしていた写経にウキウキです。
筆ペンでお手本を写していきます。

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お手本をなぞるように写します

そもそも字を書く機会もほとんどないうえに、慣れない筆ペンで四苦八苦。

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慣れない字を書く×慣れない筆ペンのダブル慣れないに、否が応でも集中せざるを得ない感じで、ある意味頭の中は空っぽになります。(余計なことを考える余裕がないといったほうが正しいかも)

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ここまで15分くらい。
初めて書く
慣れない漢字などもあるので必死です(笑)

全部書き終えるまでには約1時間くらいかかったと思います。

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最後に願い事や名前を書いて終了。
余計なことを考えずにただ「摩訶般若波羅蜜多心経」を写すことに集中する時間。

後で「摩訶般若波羅蜜多心経」の意味をざっくり読んでみたのですが、「あぁ、これ意味を少しでも理解してから書き写せばよかった!」と思ったので、もし皆さんが写経するときにはこちらのブログがおすすめです!

www.zen-essay.com


この日書いた写経は、来年1月の大祭の時に祈祷して燃やしてくれるということでお寺に預けてきました。

これにて、1泊2日の宿坊体験は終了となりました。

まとめ

「宿坊体験」というとなんだかお堅いイメージ、敷居が高そうな雰囲気がありますが、少なくとも今回ご紹介した「おおま宿坊普賢院」さんはそんなことは一切ありませんでした。

あくまで私たち宿泊客のペースに合わせてくれる、1日1組限定だからこそできるおもてなしを受けている感じがとてもありがたく、貴重な時間を過ごすことができました。

青森県内だけではなく、県外や、最近では海外からのお客様も増えているというお話も納得です。

坐禅や写経を通して、少なからず何か感じることができる、非日常の体験。
坐禅であれば「今」執着を捨てなければ
写経であれば「今」この般若心経を写さなければ
という「今」にギュッと集中することができるマインドフルネス瞑想に近い心地よさなのだと思います。

ご飯は美味しいし、ご住職も楽しいし、温泉も近いし、自然豊かな場所だし、また戻ってきたいな、と思うとっても心地よい宿坊でした。本州最北端と、ちょっと遠いですが、癒されたい方・ゆっくりとした時間を、自分を見つめる時間を取りたい方にとてもおすすめです!

あ、食事の内容は季節によって変わるそうです。そして、1度宿泊したお客さんは2度目宿泊したときにお料理の内容が被らないようにメニューを考えているそうなので、リピーターの方も、ものすごい多いそうですよ!

◆おおま普賢院ホームページ(宿泊予約等は下記HPからお電話・LINEにてどうぞ)

www.ooma-fugenin.jp

 

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