こんにちは。
ねこのてぶろぐです。
学校で教えてくれないことの一つに「金」の話があります。
「納税は義務だよ」
とは教えてくれますが、
●●円くらい収入があったら●●円くらい税金に取られるよ
とか、
生活費って●●円くらいの固定費(電気、水道etc)がかかって年金は●●円で・・・つまり生きていくために最低●●円はかかるんだよ
とか、
具体的なことは何一つ教えてくれません。
何一つわからないままポンと一人暮らしを始めたときに、今まで無料のように使っていた電気や水道やガス、新聞やガソリンなど、ありとあらゆるものに金がかかるのだということが痛いほど身に沁み、親のありがたみがわかります。それは、こういう具体的なお金の情報を若いうちに伝える、という教育が少ないことも一つの要因かもしれません。
私は27歳で1人目の出産、36歳で2人目の出産をしました。思い返すと27歳の時と36歳の時では我が家の財政状況も異なりますし、夫婦ともに仕事も変わっているので一概には比べられませんが、27歳の時の子どもはもう高校生で、あと少しで子育てが終わるというところまで来ています。一方、36歳の時の子はまだ小学校低学年で子育て真っ最中。もし下の子を36歳ではなく、20代で産んでいたなら、一気に子育てが終わってもうすぐ私は優雅な子育て終了組の仲間入りをしていたのだなぁ・・・と思うこともしばしばあります。
結構な年齢差の子どもを育てている私が「自分」と「家計」という観点から見たときに、子育ては早く終わっていた方が人生より楽しく生きれそうだ、と思うに至った点について書いてみたいと思います。
そもそも、子育ては、楽しい。
この記事の大前提として、子育ては楽しい、ということをまず確認しておきます。子育ては腹立つこと、うまくいかないこともありますが、非常に楽しく興味深く勉強になる人生の一大イベントです。子育て自体をずっと楽しむことを幸せに感じる人もいると思いますが、この記事はそうではない派、「子育ても楽しいけれど、自分の時間も大いに楽しみたい」人向けです。
ということで、「家計」という観点からみたときに、「自分」が楽しむためには早く子育てを終わったほうがいいと私が考える理由をお伝えしていきます。
若い時の子育てで困る点を知っておく
収入が少ない
若いのでしょうがないのですが、収入が少ない中の子育てにはなります。保育園代(国の政策によっては無料になるパターンもありますが、私の時はガッツリ払ってました)、オムツ、ミルク、すぐに大きくなるので洋服代などなど、私の要領も良くなかったこともあり少ない収入の中からちょこちょことした出費が重なり、思い返すとあの頃は常にお金がない状態でした。
物理的に子どもに時間が取られる
当たり前ですが、自分のことを自分でできるようになるまでは、どうしたって子どもに時間が取られます。自分より子ども優先の生活が当たり前になりますので、同年代の友達が飲み会をしたり、旅行をしたりと自由な生活を送っている様子などを見ると超絶うらやましく感じたり妬ましく感じたりするかもしれません。
若い時に子育てすることの利点
金はないが体力はある
子育てに体力は重要な戦力になります。もはや体力と気力さえあればなんとかなると言っても過言ではないレベルで重要な要素なので、自分が若く元気なうちに子どもの相手をしてあげることができることはとっても素敵なことです。
親(祖父母)も若い
若い時には自分の収入は少ないですが、親(祖父母)も若い(あわよくばまだ働いている現役世代)ので、金銭的な面でも頼ることができます。若い祖父母で現役で働いているようであれば、孫にお金を使いたくてしょうがないパターンが多いので、むしろ喜んでいろいろな援助をしてくれる可能性も大です。若くお金がないのであれば、ここは、甘えても全然問題ないポイントです。
これが高齢での子育てとなった場合、祖父母世代もリタイア・年金暮らしという状況であると甘えにくくなります。
周囲の親よりも若い(というプチ優越感)
授業参観など、学校行事に参加するときに自分が若くいられます。子どもにとっても自分の親が若いというのは嬉しいようです。
私の例では、上の子の時には周りのお母さん方よりも年下、下の子の時には周りのお母さん方がみんな年下、という感じです。
PTAとか学校の集まりなんかでも、若いと「若いから何もわかんなーい」という振りをできるので便利です。しかし、お母さんたちのなかでも年長グループとなるとそういう逃げをしにくい、ということもあります。
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自分が若いうちに子育てが終了する利点
自由時間30年分。
次の表は、日本人の平均寿命の年次推移です。
平均寿命の年次推移 | ||
和歴 | 男 | 女 |
昭和22年 | 50.06 | 53.96 |
昭和35年 | 65.32 | 70.19 |
昭和45年 | 69.31 | 74.66 |
昭和55年 | 73.35 | 78.76 |
平成2年 | 75.92 | 81.90 |
平成12年 | 77.72 | 84.60 |
平成22年 | 79.55 | 86.30 |
平成30年 | 81.25 | 87.32 |
昭和22年の平均寿命がまさかの50代。なるほど、この頃ですと早く結婚して子どもを育てないと自分が死んでしまう可能性が大いにあります。そもそも、たった50年ちょっとしか生きられない人が多かったのであれば、人生を自分のためにゆっくりと楽しむという時間を取ること自体が難かしい時代だったのかもしれません。
一方で現代の平均寿命が男女ともに80歳超え。昭和22年の頃と比べると30年も長生きできてしまうんです。しかも、今のお年寄りを見ていると70歳を超えても全然元気、80歳前後までは自分の人生を大いに楽しむための気力もありそうです。つまり、昭和22年の平均寿命と比べると現代人は30年分の自分の時間を持っているんです。
この30年をどこで使うか、というタイミングを考えてみましょう。
子育てをスタートする年齢で比べてみる
子育てを始める年齢により30年分の自由時間をいつ使うのか、というタイミングを考えることができます。
まず、私が第一子を出産した26歳で考えてみます。
26歳で子ども生まれる ↓ (22年後) ↓ 48歳(現役バリバリ) 48歳~80歳まで自由時間(32年分) |
- 脂の乗り切った一番いい頃に子育てが終わる
- 60歳定年だとしても12年間現役バリバリで自分のために仕事ができる
- 子どもにお金がかからなくなるから貯蓄や投資に回せるようになり老後も安泰
- 金と時間の自由を48歳で手に入れることができる
次に、私が第二子を出産した37歳で考えてみます。
37歳で子ども生まれる ↓ (22年後) ↓ 59歳(え?来年定年ですか?) 59歳~80歳まで自由時間(21年分) |
- お金は無いが20代、30代を謳歌できる
- しかし、子育てが終わったとたんに定年
- なんだか余裕がない
- 貯蓄できているか不安、自由時間を豊かにに過ごせるか不安
「どこで自由時間を使うか」というところがポイントです。若さを謳歌して楽しむもよいと思います。40代を迎えた私が今感じる実感としては、早く子育てを終えて自分のための時間を後ろに持ってきた方が、いろいろな知識や経験がついている分、より大切に時間を使うことができ、色々なことを感じることができるのではないかなぁと思っています。
しかしながら私のように間を開けすぎて出産すると結構大変です(笑)
まとめ
若い時って50歳、60歳はもう「年寄り」だと思っていましたが、自分が実際にその年に近づいてくると全然そんなことはないということに気づかされます。若い時に思っているほど、「年寄り」は「年寄りではない」ということなんです。
このギャップが私の中ではとても大きく、人生を謳歌し、遊びまくるのに年齢は関係ないのだなぁと感じます。
平均寿命が延び、医療の進歩により健康に過ごせる時間も比較的長くとれるようになった現代。若い時に自由を謳歌してから子育てをするのもいいですが、若いうちに子育てをさっさと終わらせて、現役バリバリで金も自由も利くようになってから自由を謳歌するという人生プランもなかなかいいぞ!と思う次第です。
いろいろなプランを知って、自分の人生をイメージしてみることが大切だと思いますが、こういうことって学校では教えてくれないのですよね。