ねこのてぶろぐ

青森県在住。HP制作など自営業。2児の母。読者さまの良い暇つぶしになれれば本望。

新卒で就職した会社が、今思えば超ブラックだった件。

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こんにちは。
ねこのてぶろぐです。

地元の大学を卒業してすぐに就職した会社が、今思えば超ブラックだった件。

ということで書きたいと思いますが、その当時(2000年前後)ですと『ブラック企業』という単語すらなかった時代ではないかな、と思い出します。

この会社、きついなー。

とは感じながら、でも

みんなこんなものなんだろうなー。

と思いながら歯を食いしばるという感じでした。
だって、ネット環境も今のように整ってなければ、スマホも無い時代でしたから情報がありません。やっとガラケーが普及し始めてiモードが始まった?くらいの時代に『ブラック企業』という概念も無かった時代。まさにブラック企業の黄金時代に『ブラック企業』で働くという苦行をしていたわけです。

この記事では、

ブラック企業で働くなら若いうちだ!

ブラック企業で働くのは良い経験値にはなるぞ!

ただし、長くいる必要はない!

ということをお伝えしたいと思います。

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ノルマ無しの嘘


大丈夫!うちの会社ノルマは無いから安心して!


今ならわかりますが、こんなこと言われたら大体嘘です(笑)
ブラック企業は甘い言葉で誘ってきます(笑)彼氏かよ。

私が勤めた会社もそんな感じでしたが、正確に言えば、ノルマは無かったと記憶しています。しかし、「ノルマ」は「目標」という言葉に置き換えられ「目標」を達成することが指針となっていくので、ノルマは無いですがノルマと同等、いや、自分で設定する分さらに厄介な「目標」というものの必達を日々追い続ける生活になるわけです。

ただし、どんな会社にも「目標」はあります。ブラックかそうじゃないかの違いって、その目標を達成していくためにどのようにしていくか、というスタンスの取り方のような気がします。

みんなで頑張って目標を達成しよう!
ではなく
お前が目標達成しないせいで会社の足引っ張ってんだよ!
という感じ。

当時の仕事内容が、住宅地図のコピーと個人情報が書かれた名簿を渡されて、ターゲットになりそうな家に突撃するスタイルの「訪問販売」でした。

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ターゲットの家にすぐに突撃するのか?いいえ、それはプロの仕事ではない。当時の訪問販売のプロは、ターゲットの家に突撃する前に近隣のまったく関係ない家に聞き込みをしに行きます。お隣の●●さんなんですが・・・という感じで家族構成や仕事など、聞けることを聞き込んである程度の情報を獲得したうえでターゲット宅にピンポンですよ。もう、犯罪の一歩手前でしょ?(さすがに現在ではこの突撃部隊はなくなったらしいです。そんなトコロで働いていたなんてもはや天然記念物←)

で、ターゲット宅の玄関先を陣取って、商品を広げながら1時間くらいのセールストークを繰り広げて最後に契約書とボールペンを差し出して「どうぞ!」と契約書にサインをしてもらう、というのが大体の流れなんですが、そんなに簡単に契約は取れません。(50万くらいのもの売ってました)

また拘束時間も朝10時から夜21時過ぎまでと長く、自分の時間を確保するのが難しい日々でした。

パワハラしまくりの所長さん


で、「あぁ今日も契約が取れなかった」と会社に戻ると夕礼というものが待っています。契約が取れない日を「ボーズ」と呼び、3日間契約が取れなければ「3日ボーズです!」と大きな声で発表しなければならないのです。

私は入社したての下っ端だったので10日ボーズ、15日ボーズでも、まぁ許されたのですが、先輩には「32日ボーズです!」とかいう人もいるわけです。

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もう、32日ボーズとか、聞かされるこっちも胸が痛くなる数字なわけなんですが、こうなってくると所長と言われていた支店の長がこの先輩を、時にはネチネチと、時には怒号を飛ばし、見せしめのように怒るという行為がはじまります。見せしめにされる32日ボーズの先輩社員を見せられる新卒社員たち。まるで猫が半殺しのネズミをおもちゃにして遊ぶかのような光景が繰り広げられる会社の狭い事務所。たくさん入社した新卒社員たちも恐ろしいスピードで次々と辞めていく職場。そんな中でも、

よし!あぁならないように頑張るゾ☆

というメンタルの人はブラックでもやっていけます!出世を目指しましょう!

たいていは、「やだなぁ、あんな風に晒される日が自分にも来るんじゃ・・・」という負のエネルギーになりますよね。

まぁ今思えば、32日ボーズの先輩を見せしめにしていた所長も、東北・全国の管轄での会議で同じようにされていたのかもしれない、とは思いますけれど。完璧にやり方間違ってますから、そういう風土の会社であったのだろうな、と思います。

 

ちょっと頑張ったくらいにしてソッコーで辞めよう


私の新卒時代はいわゆる就職氷河期で、会社を辞めたら次の就職先が無いんじゃないか・・・とも思いましたが、大体1年弱くらい籍を置いてこの会社で働いてみた結果
ちっとも、ちっとも

楽しくない

ということに気づいたので、辞めました!
でもこういう会社って引き留めも激しいし、私も若くて威勢が良かったので円満退社という感じでもなく軽く喧嘩して辞めたという感じです。

当時と今は違います。
今は人材不足で売り手市場。
嫌な会社はどんどん辞めて、新しいトコロを探したらよいと思います。
離婚しないと再婚できないように、辞めないと、新しい会社には入れませんからね。

見せしめの対象が自分じゃなかったとしても、そういう風潮のある会社はやばめですから長くいる必要はないと思います。辞めちゃえ!

で、ブラック企業に勤めて嫌な思いをすることもありましたが、良かったこともありました!

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ブラック企業を経験してみて良かったこと


ブラック企業で働いていた感覚で普通の会社に勤めてみると、「普通」が「天国」に感じます。


ドラゴンボールで孫悟空が亀仙人の修行を受けた際に重い甲羅を背負って生活させられていたけれど、それを脱いだらめっちゃ強くなってた!みたいな感覚です!悟空になれるのです!『普通』に感謝できる心を手に入れることができるのです!素晴らしきかなブラック企業!特に、若いうちに経験しておくと、その後が楽になると思います!


話のネタとして使えます。

周囲の軟な転職話の中で、そこそこパンチの効いたブラック話をネタとして持つことができます!私は次の就職先の面接でこの会社のことをぶちまけてやりましたが見事に合格しました!再就職にも有利かもしれません!!いや、有利だ!!!(いやそれはどうだろう)


再就職先で何かあっても「あの会社に比べたら神だ」と乗り越えられる。


ちょっと上司に叱られる。そんなことがあったって、大丈夫。32日ボーズの先輩のことを思い出したらそのくらい屁の河童です。だって普通の会社は見せしめにはしないから。ちゃんと「叱る」から。むしろ見せしめにしないで叱ってくれてありがとうございます!!という感謝の心さえ生まれることでしょう!


なので、悪いことだけではありません。ブラック企業の経験値は普通の会社の1.5倍増しくらいであると思います。間違ってブラック企業に入っちゃっても、辞めた後には人間的にレベルアップした自分に出会うことができるのであろうと思います。

ただし、長く居る必要はありません。
一通りの話のネタを経験したら、サクッと辞めちゃうことをおすすめしてこの話を終わりたいと思います。


あ、あともう一ついいことがあった。

ブログのネタにもなった←



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