こんにちは。
ねこのてぶろぐです。
ココ、青森県は、日本一のりんごの産地です。
青森といえば〇〇?
という質問を青森県外の方にしたとしたら、その答えの92%は「青森といえばりんご」となることでしょう。
特に津軽地域に関していえば、ちょっと山手に入ったりすると見渡す限りのりんご畑が広がっています。
そんなリンゴ王国青森県には、実にマニアックなリンゴジュースが存在していることをご存知でしょうか?
品種別のりんごジュースがあるってホント?
りんごの品種は世界では1万種以上もあるといわれていますが、青森県で実際に栽培されている品種は約50品種ほどです。
その中でも、市場に出回るものは40種ほどで、りんご農家さんが自分で楽しむようにひっそりと作っているような品種も結構あります。
ここ青森で、りんごを食べているときに
「な、なにくっちゅーんだば?」
(君、何を食べているの?)
と質問したとすると、答えは
「ふんず」
(フジ)
とか
「つおう」
(きおう)
といったふうに、「りんご」という名詞ではなく「品種名」で答えが返ってくることでしょう。こってりした津軽弁で。
そのくらい、同じ「りんご」でも、品種によって味が全く異なってきます。
味の違いは「甘さ(糖度)」「酸味」「香り」「食感」などから感じるわけですが、青森には、品種の味の違いを比べることができるリンゴジュースがあります。
普通のりんごジュース
通常市販されているリンゴジュースは、りんごの品種が数種類ミックスされた果汁が使われています。あ、青森のりんごジュースは、基本ストレート果汁です。
ストレート果汁はりんごを絞ってそのままの状態。
濃縮還元は搾った果汁を濃縮して(体積が減るので輸送に便利)ジュースに加工するときに水などを加えて濃さを戻す感じ
搾ったリンゴ果汁の中から、甘い品種、酸味の強い品種などをミックスすることで、ジュースの味を一定になるように調整しています。 これが普段皆さんが飲む普通の「ストレートリンゴジュース」です。
そんな中で、一部のマニアックな農園やジュース加工会社は、りんごの品種を混ぜない「品種別タイプ」のりんごジュースを販売しています。
青森の一部マニアック農園が作る品種別ジュース
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ふじ、王林、ジョナゴールド、紅玉、つがる・・・などなど。
品種別タイプのりんごジュースを作っているマニアックな会社、マニアックな農園がたまーにあります。
そして、品種別のりんごジュースは、ある意味勝負をかけてきてます。
だって、果汁をミックスして味の調整ができないわけですから。
1品種のみの、その年のりんごの出来栄えそのままで勝負しなければいけないので、ほんとマニアックなジュースです。たぶん、毎年繰り返して飲むと毎年味が変わってくるのが品種別リンゴジュース。
悪く言うと味が安定しにくい。しかも、好みが分かれるから、在庫のリスクも大きい。つまり、マニアックすぎるんですね(笑)
だから、作っている人があまり多くはありません。
今回、そんなマニアックな品種別ジュースを毎年作っている、とあるマニアック農園さんから「りんごジュースの味の違いを客観的にチャートにしてほしい」という面白い依頼を受けました。そんな面白いことは断る理由もなく、美味しいリンゴジュースも提供していただけるので二つ返事でお受けした次第で、せっかくなのでこの場所でも私の神の舌によってテイスティングされた味の違いを紹介してやろうと思います。
利きりんごジュースを楽しもう!
今回味わうのはこちらのりんごジュース5本。
の5品種をそれぞれ搾って、添加物を使用せずに瓶詰したストレート果汁です。
まず、テイスティングにあたり、準備をしました。
準備その1 りんごジュースを5本を同条件で冷やす
冷たい状態で飲みたいので(ただ美味しく飲みたいだけ)前の日から冷蔵庫に5本ブッこんでキンキンに冷やしてやりました。氷で冷やすなんて邪道なことはしません。
準備その2 テイスティング用コップ準備
味の違いを感じるためには、一気に5種類を試さないと絶対に比べられません。
なぜそんなことが言えるのかというと、私には、膨大なフルーチェの食べ比べの経験があるからです。今回のご依頼もこの記事を見てのご依頼でした!
物好きな農園さんだぜ!!
ということで、我らのDAISOからコップも調達し、準備万端。
いよいよテイスティングです。
味比べをするときには、絶対に一度に比べないと分からないと思うんですよね。そこで、例によって、一気に5本、味わいます。
面白いことに品種によってジュースの色味も若干違うんです。中でも「きおう」が群を抜いて薄い。「きおう」は黄色いりんごなので、その関係で色も薄いのかな?でも、同じような色味の「トキ」は赤いりんご「ふじ」とさほど変わらない色合いだし・・・不思議!
それぞれをじっくりと味わいながら飲み比べると、同じ「りんごジュース」なのに、味が全然違うことに気が付きます。
食べるときには、甘み・酸味・香りの他に「食味」も感じますから味の違いはより大きく感じることができるわけですが、ジュースに加工され「食味」を失った状態でも、こうもはっきり味が違うのかと若干の感動すら覚えます。
5種類のりんごジュースの味をまとめてみました。
甘さ | 酸味 | 味の特徴 | 最後に感じる味わい | |
サンふじ | ★★★★★ | なし | ほんの少しとろっとするような濃厚な飲み口で甘味が強い。酸味は感じず飲んだ後も甘さが口に残る。 | 濃厚な甘さ |
トキ | ★★★★ | ★ | 甘味を強く感じるが飲み心地がさらっとしていてフジよりもさっぱりとした飲み心地。スッキリとした酸味をほのかに感じる。 | ほのかな酸味が残る |
きおう | ★★ | ★★ | 甘みも酸味も程よく感じるがどちらもそんなに主張してこないのでスッキリとした飲み口。ライトテイスト。 | 甘さとわずかな酸味 |
王林 | ★★★★ | なし | 酸味は感じないが、サンふじよりもさらっとしてさっぱりとした甘味を感じることができる。 | さっぱりした甘さ |
ジョナゴールド | ★★★ | ★★★ | 甘み・酸味ともにクリアに感じることができるスッキリとした飲み心地。飲んだ後にはわずかに酸味が口に残る。 | さわやかな酸味 |
甘いのが好きな人、さっぱりしたのが好きな人、自分の好みに合わせて選ぶことができるのがマニアックリンゴジュースの面白いところですね!!
一通りの味比べを終えると、そこはもう、子どもにとってはパーティー会場。
りんごジュース片手にお菓子を食べるという、大人でたとえたらワイン片手にチーズを楽しんでいるようなちょっと特別な時間のスタートです。
だって、いくらリンゴ産地青森県とはいえ、一度に5種類もリンゴジュースの封を開けてテーブルに並べて飲む機会は無いですからね!みなさんもやってみるといいですよ。めちゃくちゃ楽しいですから!
子どもさんの誕生日パーティーで飲み比べをしたり、オリジナルミックスリンゴジュースを作ったり、忘年会での利きリンゴジュース対決なんかも面白いですね。
素材の味わいそのままの、嘘のない直球勝負のマニアックなりんごジュースを味わってみるのはいかがですか?
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さて、当ブログではこのような「味を比べてほしい」的なご依頼も大歓迎です。
たとえば、
例えばですよ、
国産和牛食べ比べ
高級マンゴー産地別食べ比べ
キャビア食べ比べ
トリュフ食べ比べ
伊勢海老食べたい
上海ガニ食べてみたい
など。
ご依頼お待ちしております←
提供:桜庭りんご農園
青森県津軽地域に広大な畑を有し、りんご・サクランボを生産。収穫したりんごをジュースや加工品として自社で販売もする農家さんです。多品種を栽培しており、シーズンシーズンで旬のりんごを農家直送で全国出荷しています。
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