こんにちは
ねこのてぶろぐです。
青森県津軽地域の夏は、あっという間。
すぐに秋になり冬がやってきてしまうわずかな間、地元の人々のエネルギーが一気に爆発するのが「津軽の夏」なのです。
青森ねぶた、五所川原立佞武多、弘前ねぷたまつりなど、有名な祭りも各地で開催されますが、夏だからこそ味わえる津軽の魅力を味わってもらえるスポットをご紹介したいと思います!
ねこのてぶろぐ的 夏の津軽 おすすめ観光スポット
田舎館村田んぼアート
人口8000人の小さな町「田舎館村」が町おこしの一環として毎年企画している「田んぼ」を使った巨大アートです!
こちらのイベントは平成5年から始まったのですが、最初の年は3種類の稲を使ってスタート。今では7種類の稲を駆使し、年を追うごとに完成度がすごいことになっている津軽の秋の名物イベントです。
写真で見るのと、実際に会場で見るのとは、迫力が違います。
稲の色の違いによってこのアートを生み出しています。もちろん、稲は5月に植えられますのでその時点では完成はまだまだ先。でも、稲が生長するにつれて稲の色の違いが鮮やかになり、絵画のような稲のアートが水田に現れます。
また、水田全体を使った絵はとっても巨大で、離れた建物の屋上から見たときにきれいに見えるように遠近法を使って作られています。
稲穂が風に吹かれると絵が動くように見えて迫力があります。
シーズンが合えば絶対に見てほしいスポットです!
田舎館村田んぼアートの見ごろは7月中旬から9月です。
こちら、第一会場、第二会場と、2つの会場に分かれていて、有料になります。
第一会場観覧料
大人 4階展望デッキ 300円 6階天守閣 200円
小人 4階展望デッキ 200円 6階天守閣 100円
第二会場観覧料
大人300円 小人100円 小学生以下無料
第一会場の「天守閣」ってなんだ?と思われるでしょうが、田舎館村役場のデザインがお城風になっておりまして、まさに天守閣になっているんです。
ただ、田んぼアート自体は4階展望デッキから見たときにちょうど良いアングルでデザインされているので、天守閣はお好きな方だけどうぞ。
2017年の田んぼアートの映像です!
青森駅からであれば、奥羽本線に乗車→川部駅下車→タクシーで田舎館村役場
という感じでしょうか。交通の便はあまりよくないです。
岩木山神社
岩木山神社は、津軽地域で古くから信仰の対象としても崇められている「岩木山/いわきさん(標高1625m)」の入り口にある神社です。
弘前市民であればだれもが必ず参拝したことはあるのではないかというくらい、地域に根差している神社で、石畳の階段を上って参拝します。
この石畳の参道は岩木山の登山道のひとつになっていて、岩木山神社の奥宮は岩木山の山頂付近にあります。
本州最北端の青森県といっても、夏は30度を超える暑さになることも増えてきましたので、夏のスポットとして岩木山神社をおすすめします。というのも、やはり山に位置していますから、幾分涼しいんです。そして、参道の両脇から絶え間なく聞こえるセミの大合唱。澄んだ空気とすこしひんやりする空気感は、異空間に来た、という感覚を呼び起こしてくれるような参拝のための心の準備をさせてくれるように感じます。
岩木山神社は780年の創建とも言われていますが、2度の火事でその当時の建物の多くは焼失しています。今見ることのできる建物は、歴代の津軽藩主が建立し、それでも400年以上の歴史があり、国の重要文化財に指定されている建物もあるほど。
岩木山は冬になると人の身長を軽~く超えちゃうほどの雪が積もりますが、そんな風雪を400年以上も耐え続けている建材が青森ひば。
石畳一つ、建物一つをとっても、歴史と地域の人たちの岩木山や岩木山神社に対する想いを感じることができる唯一無二の神社です。
境内の入り口には駐車場と、ちょっとした売店やお店があるので軽食やお土産の購入もできます。
夏場の定番人気商品はやっぱりアイス屋さん。
禅林街
個人的に大好きなスポットでもある「禅林街」。
この1本道の両脇に同宗派の寺33も連なって立っている、全国的に見ても大変珍しい通りなんです。
その昔「津軽」を治めていた歴代藩主津軽家のこだわりや、街づくりの歴史を存分に感じることができる、歴史好きにはたまらない場所だと思います。
弘前市は城下町ですから、やはり城を中心とした街並みにいちいち歴史を感じることができるんです。
都である京都と比べたらそれは規模は小さいかも知れませんが、小さいながらに当時の藩主を中心に考えられて作っていった街並みを、当時の雰囲気そのままに感じとる趣を楽しむような旅がお好きな人には、ぜひこの一本道を、両脇にある建物を見ながら、ゆっくり歩いてみてほしいと思います。
個人的にはこういうのがたまらなく魅力的に感じるんですが、人それぞれなのでね。
禅林街の入り口に「栄螺堂」という六角形の赤い面白い建物があります。
別名「六角堂」とも呼ばれているのですが実際は八角形。(なんでだろう)
もともとは供養塔として建てられたもので、建物の中には階段があり、この中をぐるっとまわって一周すると人間が生まれ変わる、というような意味合いがあるそうです。なかなか珍しい建物になります。
禅林街を弘前公園側から入って行くと、突き当りにあるのが津軽藩の菩提寺である長勝寺(ちょうしょうじ)です。
二代目藩主津軽信枚公が弘前城築城とともに鯵ヶ沢から現在地に移したとされていて、江戸時代初期に建立された歴史ある建物です。
このような古い建物が、道の両脇に建ちまくっている通りになります。
墓参りシーズン以外は車通りも少なく、静かでゆっくりとした散歩を楽しめるスポットだと思います。外国の方にもおすすめの場所です。
こんなかわいいお地蔵さんが禅林街のどこかにいらっしゃいますので探してみてくださいね。(隠れミッキーを探せ、的な)
禅林街の通りにはお店などは無いので、夏場は飲み物を持ってお出かけください。(禅林街をちょっと出るとすぐにお店やコンビニはあります)
弘前ねぷたまつり
弘前夏の観光、絶対に見ていってほしいのが「弘前ねぷたまつり」。
青森県では8月に県内各地でねぷたまつり・ねぶたまつり(地域により呼び名が変わる)が開催されます。
有名どころでは青森市、五所川原市、弘前市、黒石市、平川市。
しかし、この他にも藤崎町、板柳町、鶴田町などの「町単位」、田舎館村などの「村単位」でも行われているので、県内全域が祭りムードに盛り上がるのが青森県の夏なのです。
青森各地で開催されるねぶた・ねぷたまつり、一体どれを見たらいいだろう?
と悩む方もいるかもしれませんが、弘前ねぷたまつりは言うなれば「静なる動」。
青森や五所川原の祭りに比べると大人しいのですが、ふつふつと湧き上がる「動」がじわじわと内臓から迫ってくるような静なるエネルギーが溢れちゃっているような、そんな感覚。山車の数もぶっちぎりで、毎年80台ほどが出陣します。掛け声は「ヤーヤドー」。
青森や五所川原のねぶた祭は、はっきり「動」と言い切れるような雰囲気なのに比べて弘前ねぷたまつりはちょっと独特。(ねぶた=動、ねぷた=静、とも言えるかもしれません)
この落ち着いた迫力が、癖になるんです。なんとも言えない魅力なんです。
弘前ねぷたまつりは毎年開催期間が8月1日~8月7日と決まっています。
開催場所は弘前市の中心街「土手町」と、「弘前駅前」。
宿の予約は早めにしないと部屋が取れなくなります。
日程:8月1日~4日
時間:19時
コース:土手町コース
日程:8月5日~6日
時間:19時
コース:駅前コース
日程:8月7日(なぬか日)
時間:10時
コース:土手町なぬか日コース
ということで、夏のおすすめスポットをご紹介いたしました。
ご参考になればうれしいです^^
English version is here