こんにちは。
ねこのてぶろぐです。
公正取引委員会がこんなアンケート調査開始しました。
公正取引委員会は,平成31年1月に開始した「デジタル・プラットフォーマーの取引慣行等に関する実態調査」の一環として,デジタル・プラットフォーマーについて,取引実態に関する情報を収集・把握することを目的として,下記のとおり,
①アプリストア運営事業者(注1)の取引実態に関するアンケート調査
②オンラインモール運営事業者(注2)の取引実態に関するアンケート調査
を実施することとしました。
事業者の皆様から広く情報提供をお願いいたします。
(注1)スマートフォン等で利用されるアプリケーション(以下「アプリ」といいます。)を配信するためのプラットフォームであるアプリストアを運営している事業者をいいます。
(注2)オンラインで商品を販売するためのプラットフォームであるオンラインモールを運営している事業者をいいます。
公正取引委員会ホームページより引用
※アンケート調査はもう終了しています
で、個人的に私にも関係するのは②オンラインモール運営事業者 の方。
私はオンラインモールに出店しているお店をお手伝いするという立場で、今現在楽天市場とかかわっているので、運営事業者ではないのですが、アンケート答えました。(そういう立場のものです。と付け加えたうえで。そういう立場の人の意見が欲しいかどうかは不明(汗 )
アンケートの内容は、「えーと、楽天市場のこと聞いてますよね?」という中身に思えました。そして、なんらか提供された情報をもとに作られているアンケートなんだろうな。提供された情報の真偽を確認したい意図もありそうだな。と感じました。
私は楽天という会社が好きです。
関わり始めてからたぶん15年以上経ちます。
間違いなく「楽天」という会社がなければ今の私はいません。
だから、買いものもめちゃくちゃします。
累計獲得ポイントが100万円分を超えるくらいに。
そして、楽天で働いている社員さんはもっと好きです。
その中でも、今まで関わってくれた楽天の中の人はマジで好きです。
尊敬する人もたくさんいます。
楽天という会社があったからつながることができた人もたくさんいます。
でもなんだか一度私の中でも整理しないといけないような気がするのでここに書いています。
さて。
今までも、楽天という会社はいろいろ言われたりちょこちょこ問題もあったりしてきましたが(楽天kobo発売時の大荒れレビュー消す事件←あり得ねぇ…とか、楽天シュークリーム事件←これも酷かった…とか、いろいろ)、それでも、地方を元気にする!Shopping is Entertainment!!という姿勢での数々の取り組み、震災時の支援、年に2回行われる楽天出店者が集まる楽天カンファレンスではちゃんと東北にも三木谷さんがご挨拶に来てくれる、深夜まで店舗と楽天社員が語り合う、そんな、会社としての店舗(お客さん)との向き合い方が、好きでした。
でも、組織が大きくなってきたから、しょうがないのでしょう。
外から見ていても組織内の連携がうまく取れているのだろうか?大丈夫?と思うことがしばしば。
そして、ある時から、一部の本当に悪質なお店がしでかしたことにより、全店舗が売上に直結するほどの大きな影響を受けるようになってきました。
でも、楽天市場が日本一のネットショッピングモールで居続けるために必要なこと、と思えば我慢できました。だって、わたし、楽天市場が好きだから!
そして、だんだんと店舗へのルールが厳しくなりました。
ルールを破ったら、罰金払ってもらうよ。という新しいルールができました。
ルールを破ったら罰金払ってもらうための監視をする料金を支払ってもらうことにしたよ。という新しい課金も始まりました。(※取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料/2014年スタート)
思い返すと、ここ7~8年、楽天市場は課金地獄でした。
♪い~つの~こと~だか~ 思い出してごぉ~らん~
さぁ、辛いですが、みんなで思い出してみましょう!
2012年 「送料」に対して課金
★配送会社に払う料金に対してなぜ楽天が課金をするんだ?というごもっともな意見が多発する。
2014年 販売金額の「消費税」に対する課金
★国に払う税金である消費税に対しての課金とか意味わからなすぎるという意見が多発する。
2014年 取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料導入
※っていうかこれ、何のお金なのか私はいまだによく理解できていないし、目的のために使われているのか甚だ疑問。
2017年 楽天の新決済サービス「楽天ペイ」移行開始
※楽天ペイは店舗によっては実質的な値上げになっている場合もあると思います。そして自由度が劇的に消滅した。同梱ができない、前払いのキャンセル率が高い等々の問題が多発。一部店舗間ではポンコツペイと呼ばれる。
2018年 楽天チャット機能強制加入(月額3,000円~5,000円)
※人手がないからこの機能は使わない、という意見は完全シャットアウト!全店舗強制加入という荒業!
2019.3月1日現在で出店店舗数は46,846店なので、
5,000円×46,846=234,230,000円/月 234,230,000円×12か月=2,810,760,000円/年 楽天的には年間約28億円の売上UP!
プランによって3,000円のお店もありますが、5,000円支払う会社のほうが多いと思いますのでざっくり5,000円で計算してみたらえらいことになってビビってます。
出店店舗がこれだけあったら、「店舗からお金とったほうが早いよね☆」という発想が生まれちゃうかも・・・
2019年 週1回まで無料だったメールマガジン配信の配信数減少+メルマガ1通1円に値上げ+メルマガ広告(カスタマーマーケティング広告)販売スタート
★最終的に今こうなってますけど、メルマガの有料化に関してはこれ以前にもいろいろな紆余曲折があり。東北大震災後から一気にメルマガの配信数制限や有料化をやりだした感じがあり。メルマガで売り上げを立てている店舗にとって一番の痛手はココじゃないでしょうか。メルマガを流すも地獄、流さぬも地獄、みたいな。
2019年4月 楽天アフィリエイト料率 最大8%へ
★ただし2019年予定のアフィリエイト料率の値上げについては、商品をクリックしてから購入までの期間が従来の30日間から24時間へ変更になるため、実施されてみないと値上げになるかどうかがわからない。が、多くのジャンルが1%から8%に値上げされまーす。それにしたって8%って(´_ゝ`)<8倍やん
2019年3月28日追記:
アフィリエイト料率最大8%でも、1商品1個あたり、1,000円の報酬上限を新たに設けます。とのアナウンスあり。
例1 20,000円の商品1個×アフィリエイト料率8%
=現行制度:1,600円→新制度:1,000円 (現行制度1%なら200円)
例2 20,000円の商品3個×アフィリエイト料率8%
=現行制度:4,800円→新制度:3,000円(現行制度1%なら600円)
例3 2,000円の商品1個×アフィリエイト料率8%
=現行制度:160円→新制度:160円【1商品1個の報酬が1000円を超えない場合は、上限の対象外】(現行制度1%なら20円)
お!割引してくれるの?
と、思わせるアナウンスですが、そもそも、アフィリエイト料率は1%だったことをお忘れなく。
おおおおお、並べてみるとエゲツナイですね。泣けてきます。全米が泣きます。
Rakuten Billing Hell
~全店舗が激震!恐怖の課金劇!~
というタイトルで映画が出来そうです。完璧にホラー映画です。しかし46,000店舗とそのスタッフ・家族がチケットを買って観るので意外と大ヒットです←
これらの値上げに対応するためには一体どのくらい商品代金を値上げしないといけないのでしょうか?非常に計算しずらいですし、各運送会社の送料の値上げも倍率ドン!さらに倍!というアホみたいな状況なので、値段に転嫁していかないと絶対に成り立ちません。ちなみに楽天市場の請求書はほんとにわかりにくいです。どこかの電話会社の請求書以上にわかりにくいです。プロの税理士さんでも驚くレベルで分かりにくいので、無理やりわかりにくくしてません?という疑念を持っている店舗さんも多いのではないでしょうか?
そして、もちろん楽天出店店舗はこの他に「システム利用料(売上に対する手数料・決済手数料)」と「出店料(お家賃)」もお支払いしますので粗利をちゃんと確保しないで安売りしたら「あれ?あんなに売ったのに・・・支払いのタイミングでお金がないよ?」ということになりますので注意が必要です。
と、そんなこんなで、我慢できなくなった店長さんが(たぶん一人じゃない。)動いてくれて、公正取引委員会のアンケート調査という流れになったのだと思います。
プラットホームの変化・時代の変化には、店舗側がその都度対応していかなければいけないことだとは思います。ただし、やはり限度と常識というものがありますし、言ってることとやってること、全然違うよね?となった時点で信頼関係がなくなるので、不信感が生まれてきちゃいます。
店舗も、楽天も、一度原点に戻って話し合う、すり合わせる良い機会になって欲しいと、私は、今回のアンケート調査に期待しています。その一歩として、アンケートに率直な意見を答える店舗さんがたくさんいてほしいな、と思います。
楽天が打倒を目指してるっぽい「Amazon」の企業理念は「地球上で最もお客様を大切にする企業」ということで、さすが、Amazonはそれをわき目を振らずに突き通している感じがあります。
(目的を達成するためにならば邪魔者は消す!ヤラレル前にヤル!みたいな部分も大いにありますけど(笑))
では、楽天のお客さんは一体誰なのか?
今一度立ち返って欲しいし
楽天のお客さんが元気になることで、楽天市場が元気になるのではないか?
と、私は思っています。
店舗側も柔軟性と対応力が試される試練の時ですね。
ああ、商売ってほんと大変(´_ゝ`)<だから面白いのかもだけど。
★時系列で振り返ったつもりですが間違いなどお気づきのことがありましたら教えてくださーい。最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>