こんにちは。
ねこのてぶろぐです。
中国が月の裏側に着陸することに成功したらしいですね。
何かのTVのコメンテーターが「空間とサイバーと宇宙を取り合う時代」という表現をしていて「なるほどなぁ」と思ったのと同時に。
「取り合うこと」への違和感というか、何とも言えない寂しい感情みたいなものがでてきました。
この感情は何だろう?
今日本のECはまさにシェアの奪い合いが激化している状態だと思っていて、アマゾン、楽天、ヤフー、ZOZO、その他もろもろが日本の人口を奪い合う争奪戦を繰り広げています。
コンビニ業界も似てますね。
争奪戦に勝つためには、
●ポイント付与率を上げる(例:楽天DEAL、楽天SPU、ヤフー5の付く日 等)
●価格を限界まで下げる(アマゾン)
●バラまく(Paypay100億円あげちゃうキャンペーン、ZOZOタウン社長の100人に100万円プレゼントツイッター企画など)
各社さまざまな手法でアプローチしてくるわけです。
これは日本国内での視点。ですが、グローバリゼーションがこれほど進んでいる今、これからは地球規模の視点で考えていかなければならない時代です。
例えば、2018年12月時点の世界時価総額ランキングを見るとこのようになっています。
2018年12月 世界時価総額ランキング
1位 | マイクロソフト Microsoft |
アメリカ |
2位 | アップル Apple |
アメリカ |
3位 | アマゾン・ドット・コム Amazon.com |
アメリカ |
4位 | アルファベット Alphabet |
アメリカ |
5位 | バークシャー・ハサウェイ Berkshire Hathaway |
アメリカ |
6位 | テンセント・ホールディングス Tencent Holdings |
中国 |
7位 | フェイスブック |
アメリカ |
8位 | アリババ・グループ・ホールディング Alibaba Group Holding |
中国 |
9位 | ジョンソン&ジョンソン Johnson & Johnson |
アメリカ |
10位 | JPモルガン・チェース JPMorgan Chase |
アメリカ |
11位 | エクソン・モービル Exxon Mobil |
アメリカ |
12位 | 中国工商銀行 Industrial and Commercial Bank of China |
中国 |
13位 | ウォルマート Walmart |
アメリカ |
14位 | ビザ Visa |
アメリカ |
15位 | ネスレ Nestle |
スイス |
あれ?日本が出てきませんね。
日本で一番順位が高い企業は「トヨタ自動車」で、41位でした。
次に紹介するのが、1989年(平成元年)いわゆる“バブル”と呼ばれる時代の順位。
1989年世界時価総額ランキング
1位 | NTT | 日本 |
2位 | 住友銀行 | 日本 |
3位 | 日本興業銀行 | 日本 |
4位 | 第一勧業銀行 | 日本 |
5位 | 富士銀行 | 日本 |
6位 | IBM | アメリカ |
7位 | 三菱銀行 | 日本 |
8位 | エクソン | アメリカ |
9位 | 東京電力 | 日本 |
10位 | 三和銀行 | 日本 |
11位 | トヨタ自動車 | 日本 |
12位 | 野村證券 | 日本 |
13位 | 新日本製鐵 | 日本 |
14位 | GE | アメリカ |
15位 | 松下電器産業(現パナソニック) | 日本 |
日本すげぇぇぇ!!!こ・・・これがバブルか!!!とちょっと引くレベルでランクインしちゃってます。
で、現在と比べてみるとなんというか…この時代の栄光を忘れられないまま平成を終えてしまうパターンなんじゃないかと感じます。
「日本の技術、すげーだろ!」「高品質、真似できないレベルっしょ?」
と余裕ぶっこいていたら、知らないうちにアメリカや中国に追い抜かれちゃって。特に中国は「安かろう悪かろう」だから日本には追い付けないよ、と思っているうちに大きく追い越された感が否めません。
もう、日本国内のシェアの取り合いなんかしてる場合じゃないんですよ。世界の陣取り合戦が空間・サイバー・宇宙にまで広がって始まってるんです。
さて、この中で日本が戦っていくためにはどうしたらよいのか?
黙っていたら、日本のECはアマゾンに陣取り合戦で負けちゃうかもしれませんね。
かつて。
日本や中国、西洋でも領土の取り合いで戦争が起こりました。
取り合うモノが変わっただけで、戦争なんですね。
ただ、戦う人が軍人さんではなくなった、ということなのでしょう。
私は戦わない世界で生きていきたいので、その方法を死ぬ気で考えていかなくてはならないな、と思う今日この頃。